特集 Vol.8
今さら聞けない定量分析の仕方
マーケティングにおいて、市場や消費者を理解することは不可欠です。理解を深めるためには、大きく分けて、
a)訪問調査やインタビューなどで定性的な情報を得る方法と、
b)データなどの定量的な情報を集めて分析する方法
の2パターンがありますが、ここでは後者、データから市場や消費者を理解する“定量分析”について書いてみたいと思います。
〝定量分析〟といっても難しい統計の話ではなく、「数字を読むときの心構え」的なお話なので、気楽な気持ちで読んでください。売上データを見るとき、市場の状況を把握するとき、消費者のアンケート調査を読み解くときなど、普段仕事で使うデータ何にでも当てはまる話ではないかと思います。
今まで分析の指導やお手伝いをいろいろとやってきましたが、「おすすめの分析方法はありますか?」、「まず何から手をつけるのがいいですか?」という質問をよく受けます。売上や顧客のデータを持っていてもどのように活用すればよいかわからず宝の持ち腐れになっているケースも多いようです。
そこで、定量分析のベーシックな部分をカバーしながら、次の3つの「あるある」パターンに分けて見ていこうと思います。